「画力」を上げるためには? ~絵を描く能力を構成する4つの要素~

コラム

3. 色彩力

3つ目は色彩力です。これは色を魅力的に塗る力のことです。

実はデッサン力デザイン力とも相関があるのですが

線と着彩では必要な知識や能力が違うということで分けさせていただきました。

言い換えるとどこにどの色をおいたらよいのか、どのようなツールでどのように表現すればよいのかを把握する力です。

近年だとデジタルが主流ですがアナログも同じです。

色彩力はツールの使い方や色選びの知識と経験が肝になってきます。

色彩力を伸ばすには

初学者さん向けにお話しますと、まずは色塗りの知識をインプットしましょう。

世の中にはいろいろな色塗りの講座があります。それをまずはそのまま追いかける形で大丈夫です。

色塗りのノウハウにプラスしてペイントツールの使い方も組み合わさるとおそらくなにもわからない状態になってしまうからです。

色塗りの知識をおおきく分解すると

  • ツールの使い方
  • 色塗りの手順
  • 影と光の表現方法

あたりになります。これらの知識をインプットしてから実践してみると良いと思います。

また、着彩はデッサンやデザイン以上に言葉にするのが困難です。

もちろん色彩の基礎知識はあったほうが良いですが、実際に手を動かすことも同じくらい大切になります。

好きなイラストレーターの塗り方などを参考にしつつ、どんなツールであればその塗り方ができるかを考えてみてください。

弊ブログにもいくつか色彩力のサポートになる記事があるので参考にしてみてください

色彩力のまとめ

  • 色の選択や組み合わせ、正しいツールの使い方やそれを使った表現方法などを使いこなす能力のこと
  • 線よりもさらに抽象的でインプットが難しい!まずはネット上にある講座をそのまま実践するのがおすすめ

4. 独創力

最後の要素は独創力です。

他の人と比べたときにその人にしか無いユニークさをどれだけ持っているかという指標になります

これまでの能力とは少し違い、その人のイラストをその人のイラストたらしめる力が独創力です。

一番メジャーなもので言えば絵柄です。

ぱっとみてこれは〇〇さんのイラストだ!と分かるような引きのある絵柄を身につけることはイラストを描く上でとても重要になります。

一方で独創力だけを伸ばしても画力は伸びません。好きなものを描きながら方法論や経験を積む必要があるのです。

独創力を伸ばすには

上記では絵柄を例に取りましたが、他にも色々なバリエーションがあります

  • 色の塗り方
  • 筆の設定
  • 描き込み量や描き込み方法

自分だけのこだわりや世界観を反映したイラストを描けば自ずと独創力は伸びると思います。

絵柄や描き方の研究を自分なりにするのもおすすめです(後日別の記事にしようと思っています)

以前オリジナルキャラクターの描き方をまとめたので参考程度にどうぞ。

独創力のまとめ

  • 自分の描いたイラストのユニークさやこだわりポイントがあるかどうか
  • 案外抜け落ちがちで大事な力だが、独創力だけ伸ばしても画力は伸びにくい

4つの要素に対する考え方と練習方法

さて、改めてになりますが画力は以下の4つの力に分解することができます。

  • デッサン力
  • デザイン力
  • 色彩力
  • 独創力

これらはいずれもイラストを書く上で重要な要素です。

どれか一つが欠けていると画力が実力よりも低く見えてしまうのです。

この解説をご覧になっている皆さん、ぜひ今の自分に当てはめてみて考えてください。

できないことや苦手なことと向き合うのはしんどいですが、

自分は何ができていないのか(足りないのか)という分析をすると何を練習すればよいかが明確になります。

ただやみくもに筋トレをしていても効果が薄いのと同じで、

今している練習でどの力を鍛えているのかを意識しながらイラストの練習や勉強、研究に励んでいただければと思います。

おわりに

今回の記事は以上になります。

これから更新していく記事もどの力を伸ばすのに役立つか、という観点で解説していこうと思います。

解説してほしいことがあればコメントやTwitterなどで教えて下さい!

オドシ