「画力」を上げるためには? ~絵を描く能力を構成する4つの要素~
絵を描く能力のことを「画力」と呼んだりしますよね。
このブログをご覧の方は画力を上げたいと思っている方が殆どと思いますが、そもそも画力ってなんのことでしょうか?
今回は画力を構成する4つの要素に分解して考えてみて、それぞれの訓練方法や考え方を解説したいと思います
1. デッサン力
1つ目はデッサン力です。造形力とも言います。これは物体を正確に描画する力です。
デッサンをしないと伸びない力、というわけではありません。
少し分かりづらいと思いますがものや人、建造物などすべての3次元の物体を正確に描けるか、という意味です。
描いたものがどれだけ形が取れているか、破綻せず見えるかという能力がデッサン力に当てはまります。
デッサン力を伸ばすには
デッサン力は名の通りデッサンやクロッキーなどで伸ばすことができます。
30秒ドローイングや基礎練習などがそれに当たります。
まずは簡単な立方体や円柱などから始めると良いでしょう。
特徴としては知識よりも経験で伸びる能力であることだと思います。
構造の解説や描き方の方法など色々ネット上に造形の知識自体は落ちているのですが、
数を読むだけではなかなか伸びません。デッサン力自体は手を動かして数をこなして身につくものだと考えています。
数をこなすには、毎日描くことが大事です。
まだ描くことが日課になっていない方は1日8時間描く、を急にやってみるよりも1日30分でもいいので継続することを意識してください。
デッサン力に関してはパースや立体の知識を学ぶのも大事ですが、手を動かすことを優先することをおすすめします。
デッサン力のまとめ
- 形が取れているか、違和感なく正確に描ける能力のこと
- 知識よりもとにかく経験が大事!手を動かして立体感や線の引き方を身につけよう
2. デザイン力
2つ目はデザイン力です。これは物体の特徴を把握する力とそれを組み合わせる力です。
例えば今、何も見ずにかっこいいスニーカーを描いてくださいと言われたら描けますか?
(私は靴のような形はしているけど運動靴に毛が生えたようなものしか描けないと思いますw)
ここで必要なのがデザイン力です。
その物体がどのような形をしていてどのような特徴があるか、またそれを魅力的に見せるにはどのようにすればよいかを把握していることをデザイン力と呼んでいます
先ほどデザイン力にはもう一つ、組み合わせるという意味があるとご紹介しました。
例えば学生x悪魔というファンタジーなテーマがあったとしましょう。
このテーマのイラストを描くには制服と悪魔という2つの特徴を把握して、良い塩梅で組み合わせる必要があります。
物体の特徴のアレンジと組み合わせのアイデア力、もデザイン力の一部と言ってよいでしょう。
デザイン力を伸ばすには
デッサン力との違いはズバリ伸ばすのに必要な経験と知識のバランスです。
デッサン力を伸ばすのに比べて、デザイン力は圧倒的に知識のインプットで伸ばすことができます。
例えばかっこいいスニーカーを描けるようになるためにはスニーカーの画像をググればよいわけです。
上手にイラストに起こすにはデッサン力が必要になってきますが、特徴を把握するだけであれば知るだけで事足りますね。
またアイデアは直感だと思いがちですが、本当は知識の引き出しの中から出した事象の組み合わせです。
多くのことを学んで、必要なときに引き出せるようにしまっておく、という作業がアイデア力を伸ばすには大事なわけです。
なのでデザイン力は模写やトレスなどをして既存のもののデザインやイラストから知識を得ることで伸ばす事ができます。
デザイン力のまとめ
- 色々なものの特徴を把握して組み合わせる能力のこと
- 知識が大事!いろいろなものを描いたり触れたり読んだりして理解を深めよう
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