イラストの基礎練習〜立体把握編その1〜

2015-05-31

絵を描いていて、

「なんかおかしいけどどこがおかしいかわからない」

なんてことがよくあると思います。これは、絵を立体として把握できていないからです。

絵を立体として捉える力をつければ、自然と安定した絵が描けるようになれます。

そこで、今回は立体把握力をつけられる練習方法を紹介しようと思います。

 

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直方体を描いてみよう

さて、まずは立体の中で一番ポピュラーな直方体を描いてみましょう。

まず四角を描きます。

 

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上の2点と右下の点から平行で同じ長さの線を引きます。

 

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描いた線の終点同士をつないで完成です。

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これを、平行だとか同じ長さだとか意識せずに描けるようになるのが最終目標です。

1日数個程度、空いてる部分に書く程度でいいので継続して描いてみてください。

慣れてきたらささっと手癖で描いてみて、歪んでいたら

奥の隠れている辺を想像しながらゆっくり修正してください。

 

 

僕がよくやる練習をご紹介します。

2本の交差する線をランダムで描きます。

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これを2辺とする直方体を描きます。最初はゆっくりでいいです。

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こんな風になりました。

見方によっては違う角度の直方体がもう1つ描けます。探してみてください。

これをパパッとできるようにします。

できるようになったら立体把握力が自然に身についているはずです。

円柱を描いてみよう

次にポピュラーなのは円柱でしょうか。

描き方はさらに簡単で、楕円の下に線を引いて曲線で繋げるだけです。

点線で見えない線を描きました。

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描き方自体は直方体より簡単なのですが、

曲線を扱うためバランスを取るのは難しいと思います。

何個も描いて体に覚えさせてください。視点を変えた円柱を想像して描くのもいいでしょう

直方体と円柱が描ければ、日常生活の身の回りのものの8割は描ける状態です。

ただし円柱のみ、直方体のみというものはあまり見かけません。

組み合わせた図形を描こう

この2つを組み合わせれば色々なものが描けます。

先ほどの円柱の上に直方体を置いてみましょう

まず接地点を決めます。考えながら円柱の上に四角を描きましょう。

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ここから直方体を生やします。

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おそらく円柱の上の面に四角を描くのはかなり難しいと思います。

しかし、これらの基礎的な図形は理詰めで描くことができます

慣れるまではじっくり、時間をかけて計算しながら描きましょう。

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直方体からさらに細い円柱を生やしてみました。

全体で見ると何かのスプレー缶のようにも見えますね。

このように複数の図形を組み合わせることで色々なものが描けます

キャラだけを描きたい人へ

キャラ描くから別にやらなくていいや、

なんて人もいるかと思いますが、上達するためには立体把握は避けては通れない道です。

腕や脚をはじめとして数多くのパーツが円柱の変形で構成されてます。

模写だけでいいや、という方は別ですが、やっておいて損はないな、と思った練習です。

少しつまらないかもしれませんが、画力アップにつながるので

ぜひやってみてください。

まとめ:簡単な図形と、それを組み合わせた図形を練習しよう

今回紹介できなかった球体や、平面に関しては次の更新で説明する予定です。

では、今日はここら辺で。