【イラスト講座】斜めを向いた顔の描き方

2020-03-27

これまで、正面と横顔の描き方を紹介してきました。

しかし、真正面、真横の顔は以外と描く機会が少ないですよね…

今回は最も描く頻度が高いであろう、斜めを向いた顔の描き方を紹介したいと思います。

参考:正面顔の描き方

参考:横顔の描き方

斜めの顔は、

  • 立体的に見えて見栄えがする
  • バランスの崩れが目立ちにくい

といったメリットがあります。実にコスパのいい描き方なのです。

斜めといってもいろいろな角度がありますが、今回は45度あたりの角度から見た顔の描き方を説明していきます。

アタリと補助線

まず、あたりを描きましょう。顔のアタリはどの角度でも最初は丸を描きます

次に十字を描きましょう。縦線をアタリの左から四分の一くらいの場所に引きます。

終点が顎の位置になるので、若干側にカーブするように描きましょう。

正面顏と横顔と同じように補助線も引きます。

アタリの下から1/4くらいです。十字線の横の線と平行に描くようにするといいと思います。

ちなみに今回は斜めの顔なので、顔の正面と側面が同時に見えます

どこの面とどこの面が見えるか、常に意識して描きましょう。

次に、耳の位置の基準となるような補助線を引きましょう。大体アタリの左から3/4くらいの位置です。

これで補助線は完成です

顔の輪郭

さて、顔を描く準備は整いました。いよいよ顔の輪郭を描いていきます

十字線と補助線の間を1とすると、1.2~1.5程度の線を補助線から垂直に引きます。

この部分が目から頬の部分になります。

さらにそこから十字の縦線の終点まで曲線で線を引きましょう。

最後に先ほど描いた耳の位置の基準となる補助線と1本目の補助線の交点にむけて曲線で線を引きます。

初めて描く人は、まず比率に沿って描いてみてください。

目も同じように補助線を引いて描いていきましょう。

アタリの下から1/8と3/8の場所に補助線を引きます。

目を先ほど描いた2本の線の間に描きます。

上瞼を上の補助線に沿って引きます。

キャラの年齢や絵柄によって大きさは変わりますが、この間に描けば間違いないと思います

奥の目はパースがかかって見え方が少し違います。横幅を半分くらいに圧縮して描くといいでしょう。

参考:パースの基本

顔のパーツ

次には顔のパーツを描きこんでいきます。

アタリを使った顔の描き方で同じような角度で描いていますのでぜひ参考にしてください。

補助線を目安に耳と鼻と口を描きます。耳は目の半分あたりの高さに描きます。

鼻は縦線よりも外側、口は内側に描くとバランスが取りやすいです。

後頭部と首

横顔の描き方を参考に後頭部を描いていきます。

頭のてっぺんから耳の下あたりにかけて半円で描きましょう。

次に首です。耳の下と、口の下あたりから線を2本引きます。正面側の線を曲線にすると首っぽく見えます

髪、仕上げ

ここであたりの上半分をさらに半分にするような補助線を引きます。

この線を参考にアウトラインに出ない髪を描いていきます。

この角度だと前髪の一部分になります。補助線を生え際として描いていきます

残りの髪も描いていきましょう。髪の厚さを意識して、頭よりも少々大きめに線を引きます。

ここでは、奥側に見える後ろ髪を描くことによって立体感を出しています。

もみあげや頬染め、黒目を塗って完成です。

まとめ:斜めの顔を描けるようになろう

いかがでしたでしょうか。正面と横顔よりも少々難易度が高かったかと思います。

最初のうちは模写で構いません。

斜めの顔は立体感が出やすいので、描けるようになっておくと立体の把握にも役に立ちます。