デッサン力を高める!立体の基礎練習その1 ~箱を描けるようになろう~
絵を描いていて、「なんかおかしいけどどこがおかしいかわからない」なんてことありませんか?
これは、絵を立体として把握できていないからです。いわゆるデッサン力が低いと絵の違和感に気づきにくくなります。
逆にデッサン力を伸ばして絵を立体として捉える力をつければ、どこがおかしいのかを自分で気づいて修正することができます。
今回は初心者の方 ~ 向けに、基本的な箱の描き方、練習の方法を解説します。
箱(四角柱)の描き方
最も基礎的な立体として、箱型(四角柱)が挙げられます。
立体を初めての方でも描けるように、いくつかのステップに分けて解説していきます。
Step1. 一番簡単な箱の描き方
最初は四角を拡張する形で箱を描いていきましょう。
1. まずは四角を描いてください。(わかりやすいように青色をつけています)

2. その次に四角の角から3本同じ角度で同じ長さだけ線を描きます。

3. 最後にそれぞれの線の先を繋ぐ線を描いて完成です。並行な線を意識して描きましょう

厳密に言うとこれは少しいびつな箱の形なのですが、まずは簡単に描けることを優先しました。
上の例では正方形から右上に線を伸ばしましたが、これはどの方向に伸ばしても、最初の形が長方形でも大丈夫です。
(ただし、線が箱の内側に来ないように注意してください。)
色々なバリエーションを描いてみましょう。

右上に線を伸ばすと箱に対して右上あたりから、左下に線を伸ばすと箱に対して左下あたりからの視点になります。

どのように見えるか、というのはどの場所から見ているかということに大きく関係しているのです。
ただ、この描き方だと箱の面がこちらに向いている角度しか描けません。
次のステップでもっといろいろな箱を描いてみましょう。
Step2. 色々な角度から見た箱の描き方
先程の箱は実は少しいびつという話をしました。なぜなら立方体は角度をつけると正面が正方形では無くなるからです。
このステップではいろいろな角度からの箱の描き方を解説します。
1. 今度は平行四辺形を描いてください。(平行四辺形は2辺が平行な四角形のことです)

2. ここからStep1と同じように線を平行に同じ長さだけ伸ばします。

3. 同じように線の先をつないで完成です。どの線がどの線と並行なのかを考えて描くと歪みにくいです。
これはパースがついていない箱の最も基礎的な描き方になります。(平行投影法と呼ばれます)
この最初に描く平行四辺形の描き方で、いろいろな角度の箱を描くことができるのです。
では実際にいろいろな角度から見た箱を描いてみましょう。

描いていると、平行四辺形を描いた後にどの方向に線を伸ばせばよいか迷うとおもいます。
(どの方向に伸ばしても立体としては成立しますが、歪んだ箱に見えてしまう)
ただ、フリーハンドで正確な箱をいきなり描くのはかなり難易度が高いです。
平行四辺形から垂直に伸ばすような線を引くイメージをしながら、じっくり立体感を身に着けましょう。
ある程度描けるようになったら奥の線も描いてみて箱を透明にしてみたり
箱に穴を開けてみたりすると立体への理解が深まります。
描き方の例をご紹介します
1. 箱を描きます

2. 表面に一回り小さく四角を描きます

3. 厚みを持たせます

4. 箱の内側の辺を描きます

5. 完成です

また、いくつかの箱を組み合わせて描いてみるのもおすすめです。
これも描き方の一例をご紹介します
1. 箱を描きます

2. 上に四角を描きます。ここから新しい箱をはやしていきます

3. 垂直方向に線を伸ばします。底面から描く場合は各角度から4本線を伸ばします。

4. それぞれの線をつなぎます

5. 箱の奥側を消して完成です

ここまで描けるようになれば立体感はかなりついてきたと思います。
あまり考えなくてもささっと描けるようになるまで繰り返し練習してみましょう。
箱を描くのにおすすめの練習方法をご紹介します。
1. 適当に交差する線を2本描く

2. その線を辺とする箱を描く(2種類の箱が描けます)
これが感覚で5秒くらいで描けるようになればこのステップは完了です。
次はいよいよパースのついた箱を描いていきましょう。
Step3. パースのついた箱の描き方
パース、と聞くと身構えてしまう方もいるかも知れません。しかし、考え方は単純です。
カメラ(視点)から近いものは大きく、遠いものは小さく映る。これだけです。
言葉だとピンと来ないかもしれないのでStep2の描き方(平行投影法)と比べつつよくあるパターンをいくつか見ていきましょう。
例としてこんな箱を平行投影法で描いてみました。

これをいろいろな方向から見ながらパースのついた箱を描いていきましょう
① まずは真横から映すパターンです。使われる頻度の多い角度かと思います

カメラから一番近くにあるのは手前の箱の辺なので、手前の箱の辺を大きく、奥の箱の辺を小さく描いています。
どれくらい大きさに差をつければよいかは消失点とアイレベルについて知る必要がありますが、まずは手を動かして描いてみてください。
(簡単ですがアイレベルについて解説した記事があるので良ければご覧ください)
簡単に言うとアイレベルはどの高さから見ているかを示す線です。
次は上から映す(俯瞰する)パターンを描いてみましょう
② 真横よりも少し考えることが多いです。キャラクターの立ち絵でも俯瞰は難易度高めですね

平行投影法では平行に描いていた辺をカメラから離れるほど近づけるイメージです。
俯瞰が難しいのは縦方向のパースを考えないといけないのと、真横からは2面しか映りませんが俯瞰だと3面映るからです。
真横から映したときももちろん縦方向のパースが効くのですが、差が少ないため無視して描いてもさほど問題ないのです。
③ 同じように下から映したパターンも描いてみましょう

キャラクターの絵でいうとアオリの角度になります。
④ 上記の3パターンに慣れたら箱の厚さを変えてみたり、様々な角度、様々な距離で見たときの絵を描いてみましょう。

いかがでしょうか?あまり考えなくても描けるようになるまで繰り返し描いてみましょう。
毎日絵を描く前に5分程度描いてウォーミングアップするのもおすすめです。
平行投影法の際も解説した交差する2本の線を引いて、そこから立体に起こしていく練習方法も訓練になると思います。
箱の描き方のまとめ
今回は箱の描き方を解説しました。
いきなりパースの概念を取り入れると頭が混乱すると思うので、シンプルな形から始めてみて描けるようになったら次のステップに進んでみてください。
パースのついた箱を描けるようになると、キャラクターや背景が安定して描けるようになります。
また別の記事では円柱の描き方やキャラや背景への応用方法を解説できればと思います。
オドシ
追記: 次の章書きました!












