比率で覚える!手の描き方解説(入門篇)
手は複雑な形をしており、日常でよく目にするため、少しの違和感でも気づきやすいパーツです。
今回は手の描き方について、誰でも簡単に描けるようにわかりやすく解説していきます。
目次
Step1. パーツの比率を覚えて手のひらを描いてみよう
まずはパーツの比率を覚えていきましょう。大きく分けて5つのポイントがあります。
(できるだけシンプルに覚えやすくするため厳密には少し違う部分もありますがご了承ください。)
① 手のひらと中指の長さは同じ

② 親指付け根の拇指球は手のひらの横幅の1.5倍

③ 拇指球から親指の先までの長さは同じ

④ 指の付け根から指先までは関節ごとに同じ長さ。親指も同じ。
⑤ 指の長さは中指 > 人差し指&薬指 > 小指の順番で長い

ではポイントを抑えながら実際に手のひらを描いてみましょう。
手のひらの描き方
左手を描くので今回は左側を大きくします。
本来は少し縦長ですが、正方形に近い形でも違和感は少ないと思います。
親指付け根の部分(拇指球) を意識して少し下辺を曲線にしてみました

次に拇指球を描きます。ポイント②を思い出してください。
手のひらに十字を描いて、左下の部分から生やすように描くとわかりやすいです

親指も描いてみましょう。長さは拇指球と同じくらいです(ポイント③)

次は親指以外を描いていきます。
1本ずつ描くとバランスが崩れやすいので、指の生える位置に大体のアタリを描いておきましょう。
長さの指標としては中指が一番わかりやすいので中指から描いていきます。
ポイント①のとおり、中指は手のひらと同じ長さです

そのほかの指もポイント⑤のとおり長さに気をつけながら描いていけば完成です。

関節はポイント④のとおり等間隔に描いてみてください。
手の甲の描き方
手の甲から見たときは基本的にシルエットは同じになります。
しかし、関節の位置や長さの比率が第三関節の部分だけ変わります。
手の甲側から見ると指先から第2関節までと、指の付け根まではほぼ同じ長さです。

自分の手のひらと手の甲を見比べてみると関節の位置の違いがわかると思います。
関節周りは次のステップで詳しく解説していきます。
Step2. それぞれのパーツの形と動く範囲を覚えよう
ざっくりと全体のバランスを抑えたら、それぞれのパーツを描きながら可動範囲を覚えていきましょう
人差し指 ~ 小指の形と動き方
まずは人差し指から小指までの4本です。
この4本はほとんど可動範囲は同じなので例として人差し指を描いていきましょう。
前から見たときと後ろから見たときはそれぞれの関節の長さの比率に気をつけて描きます。
爪は第一関節の半分くらいの長さです。
横から見た時は前を曲線にして後ろを直線にしてメリハリをつけると自然になります。
次は指を曲げたときも描いてみましょう
横から見たときは手のひらの上面を並行ではなく斜めにすることがポイントです
少し曲げてみましょう。指の付け根は手のひらから曲がることに注意してください。
最後に完全に曲げたときも描いてみましょう。関節はほぼ直角に曲げることができます。
付け根以外の関節もほぼ90度曲げる事ができます。拳を握った時などによく出てくるので覚えておきましょう。

親指の形と動き方
親指は他の指とかなり違う動きをします。
パーツの描き方も特殊なので、比率を意識しながらじっくり描いていきましょう・
それぞれ前から、後ろから、横からの親指です。
他の指とほぼ同じですが、付け根の関節の見え方は変わらないことに注意してください。
指を描くときは円柱を意識して表面の線を入れると立体が捉えやすくなります。
親指は拇指球と呼ばれる付け根のパーツがよく動きます。描きながら動く範囲を覚えていきましょう。
まずは正面から見た場合です。

親指全体が折りたたまれるように曲がり、親指の先は中指の付け根くらいまでつきます。
次は後ろからです。正面から見たときとシルエットは同じですが見え方が違います

最後に横から見た場合です。折りたたまれて前に出るイメージです。

また、拇指球関係ない関節もほぼ直角に曲げることができます。

Step3. いろいろなポーズを描いてみよう
さて、簡単にここまでのポイントをまとめてみましょう
- 手を描くときの5つのポイント
- 指と手のひらの比率
- 拇指球の横幅の比率
- 拇指球から親指の先までの比率
- 指の付け根から指先までの関節ごとの比率
- それぞれの指の長さ
- それぞれのパーツの形と可動範囲
- 人差し指 ~ 小指まで
- 親指、拇指球
これらを押さえれば簡単な構図、ポーズであれば描けるようになっていると思います。
この章ではいくつか手のポーズを描いてみましょう。
手刀のポーズ
指を揃えた手刀のような手を描いてみましょう。まずはアタリです
手のベースと親指周りはStep1の通りの描き方です。
注目してほしいのは指の描き方です。手が揃えられているときは、アタリはこのようにまとめて描きましょう。
1本1本のアタリよりも全体のバランスが取りやすく、時間の短縮にもなります。
ここからアタリを元に清書しましょう

指の長さの違いと各関節の比率を意識してください。
つかもうとする手のポーズ
次は後ろから見たときの手の少し変形バージョンです。
何かをつかもうとするようなポーズを描いてみましょう。
拇指球の大きさと親指の長さがポイントです。
ここから清書です
ポイントは親指の水かきの部分と爪の立体感です。

爪は関節の半分くらいの大きさです。生え際のパースを意識することで絵に立体感をもたせることができます。
ピースしている手のポーズ
次は人差し指と中指を立ててピース✌しているポーズを描きましょう。イラストだとよく見ますね。
指や手が重なっていると複雑に見えますが、ゆっくりStep1の比率に沿って描けば問題ありません。
ポイントは立っている指の描き方です。
アタリは長さの比率だけ意識して、ざっくり四角などの簡単な図形で描きましょう。
では清書していきましょう。
小指側の手のひらは握ると曲線になります。各指の関節は比率を思い出しながら描いてみてください。
握りこぶしの手のポーズ
最後にすべての指を曲げた状態、拳のポーズを描いてみましょう
アタリは手刀のポーズと同じようにまとめて描きましょう。
また、握ったときは指が真ん中に向けて曲がるので意識して描いてみましょう
では清書していきます
第二関節の描き方に注目してください。人差し指と小指は曲がる位置が変わってきます。
まとめ
今回は手の比率や基礎的な部分をポイントにしてまとめてみました。
正面や真後ろからなど簡単な構図であればこれらのポイントを押さえれば描けるようになると思います。
次はもう少しいろいろな角度からの手の描き方、わかりやすいアタリの描き方を解説する予定です。
オドシ





























