肩の描き方 徹底解説【初心者~中級者向け】
[実践編] ポーズ別のポイントをおさえる
では以前紹介した3つのパーツを軸にポーズを描いていきましょう
Step1: 腕をおろしたポーズ
Step1は腕をおろしたポーズです。あんまり肩は動かず、前の章で説明した通りのパーツの形が出てきます

首周りのパーツに首のパーツがくっつきます。
また、首周りのパーツに触れるように肩のパーツを描いていきましょう。
ポイントは腕の厚さを意識して補助線を引くことです

腕の生え際の下あたりの補助線を描くと以下のような効果があります
- 腕の厚さを意識することで腕が細くなったり太くなったりするのを防ぐ
- 女性であれば胸の描き始めになるので胸の位置がずれるのを防ぐ
次は斜めから見た場合を見ていきましょう
上半身と腕の接合部に注目してください。
接合部の楕円の形はどんなポーズでも大きく変わることはありません。
体の厚みを意識することでどのくらいの大きさで肩を描けばよいかが分かると思います。
また、手前の肩のアウトラインは肩のパーツを意識しながらも滑らかに描くと自然に見えます。
Step2: 腕を少し上げたポーズ
Step2は腕を少しあげたポーズです。
前の章でも解説しましたが腕を上げると肩のパーツが大きくアウトラインに影響してきます。
肩のパーツがアウトラインに出て、首周りのパーツに食い込んでいるのが分かると思います。
それと腕を上げるポーズでは、バランスを取るために上半身全体が動きます。
上記のイラストでは上半身に正中線を描いているのですが、上げた腕と逆方向に傾いています。
自然に見えるポーズが描きたいときは動かしたい部分と全体のバランスをどちらも考えて描いてみましょう
少し別アングルのイラストも描いてみました。
Step1と合わせて腕の接合部と全体のバランスを考えて描いてみてください。
また、肩のパーツの胸と隣接している部分に線を引くと立体感が出ます。大胸筋にあたる部分ですね。
Step3: 腕を上に上げたポーズ
Step3は腕を上に上げたポーズです。
肩のパーツがさらに盛り上がり、首周りのパーツも大きく形が変わってきます
首周りのパーツは腕と連動して形が歪みます。僧帽筋のラインにも注目して線を引いてみましょう。
補助線も形が変わり、両端が吊り上げられるような形になってきます。
ポイントとしては腕や上半身の太さをそれぞれ意識することでしょうか。
当たり前なことなのですが腕は可動域がとても広いですが太さは変わりません。
腕に輪っかを描いてみて太さがおかしくなっていないか確認しながら描いてみるのもおすすめです

次は片腕を真上にあげたポーズを描いてみましょう
肩、脇周りの注意点は先程と同じです。
肩のパーツは後ろに回り込んでいるので背中から少し見える形になります。
各パーツそれぞれの大きさ、厚さ、位置とバランスを確認しながら丁寧に描いていきましょう。
さて、次の章は応用編です。肩周りのポイントを復習しつつ色々なポーズを描いてみましょう