【イラスト講座】手の描き方(実践編)

2023-01-12

前回に引き続き、今回も手の描き方についてです。

前回の講座では長さの比率や、アタリの描き方を説明しました。

今回は基本的な描き方を覚えたうえで、

実際に手を描く際の注意点やポイントなどを説明していこうと思います。

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アタリの簡略化をしてみよう

ポイントその一です。

ある程度手を描ける様になった人にとっては、前回のアタリはいささか線数が多いかと思います。

そこで、最低限にまでアタリを簡略化してみましょう。

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これだけです。上の線が指の付け根、下の線が手首の部分です。

「指のアタリがないじゃん!」と

思う方もいるかもしれませんが、後々のポイントで説明する方法と照らし合わせると描かなくていいと思います。

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こうなりました。

このアタリと指の形はもちろん一対一ではありません。

もう一つ例を上げてみましょう。

上の例だとどちらも直線に見えますが

手首の線はてのひら側から見た表面をなぞるように描いています。

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このアタリは

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こうなります。

前回のアタリよりも難しいですが、立体を捉えやすい形になっていると思います。

拇指球を意識してみよう

拇指球とは前回の記事でも紹介した、

親指の付け根のめっちゃ動くところのことです。

ここがなぜポイントかというと、アウトラインに一番出やすい部分だからです。

例として、手を横から見たときの図を描いてみました。

人差し指から小指はほぼ同じような配置ですが、拇指球だけ特異な形をしているのがわかるでしょうか

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拇指球が動くと、指の曲がる方向も変わってきます。

拇指球の動きを元に親指を描いていきましょう

指をまとまりで捉えよう

手は複雑な部位ですが、パーツごと、特に指単体で見れば単純に捉えることができます。

そこで、位置の近い指はまとめて描いてしまおう、というのがポイントです。

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凹凸だけでそれっぽく見える、というのがわかるのではないでしょうか。

清書では線を間に引くだけで指が表現できます。

握ったときは凹凸を意識しよう

手を握ると、指全体のアウトラインが出ることがめったに無いことがわかるでしょうか。

内側に入った指の描写はわりと適当でも大丈夫です。

それよりも、手を握っているんだよというアウトラインを描いてあげることが大切です。

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赤い線に注目して下さい。実際、凸凹の線を引いてるだけなのに握ってるように見えると思います。

ここではそれぞれの指の第二関節ですが、握った手はだいたい凸凹がアウトラインにでます。

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上の図は第三関節です。

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親指は別ものとして捉えよう

これは前回の記事でも書いたと思いますが、

拇指球を含めた親指は他の指と別にして描きましょう。

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上の図では、人差し指から小指までは手袋のようにひとまとまりにして描いています。

手の大きさに注意しよう

手単体で練習するのももちろんアリなのですが、

時にはキャラクターと一緒に描いてあげましょう。

手の大きさは、イメージに結構大きく影響します。

特に、男女キャラでは手の大きさがかなり変わってくると思います。

もちろん、手の大きさも描く人によって様々ですが、

違和感を覚えにくい部位なので一旦別の人に意見をもらうのもいいと思います

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追記: 細かいTips

おわり

今回は手の描き方の応用編をお送りしました。

少し難しい部分もあると思いますが、参考になれば嬉しいです。