【イラスト講座】服の描き方~布としわの特徴 編~

2016-08-22

服はキャラクターの絵の半分以上を占めています。

顔の描き方や体のバランスのとりかたがわかってきたら、

キャラクターに服を着せてあげましょう。

今回はたくさん要望をいただいておりました、

服の描き方」について書こうと思います。

今回は服を描く際に基本となる、布としわの特徴についてです

 

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服は二次元?

服は着用前と着用時では大きく形が異なります。

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着用時は体のシルエットに沿うような沿わないような、複雑な立体の形をしていますね。

 

しかし、着る前の服は平面的でシンプルな形をしています。

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絵を描くときは、着る前の形からイメージして描いていきましょう

この後の服の構成だけでなく、しわや服のなびき方を考えるときにとても役に立つと思います。

服を簡単な形にしてみる

ではいつも通り簡単な形に落とし込みましょう。

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ここでは基本的な普通の長袖、長ズボンを扱います。

服で重要な立体は、ずばり円柱です。

 

人体を簡単に考えると、それぞれこんな形になります

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上半身は胴体、右腕、左腕の円柱

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下半身は骨盤、右足、左足の円柱

服はこれらの部位を覆うような形をしています。

つまり、円柱に服を着せて組み合わせれば服が描けるということです

 

円柱に服を着せる

ものすごいタイトルですが、円柱に布をかぶせてみましょうという趣旨です。

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重要なのは、力が加わるときにしわができるということです。

ここでは重力がはたらいて、下に引っ張られることでしわができます。

 

さてここで、布を少しねじってみましょう

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ねじられる力が加わってしわができましたね。

「アウトラインを先に描いて中を埋める」のはこれにも応用が効きます。

1つずつ描くのではなく、全体のアウトラインをまず描くようにしましょう

 

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円柱を組み合わせる

では、先ほどの円柱を組み合わせて服を描いてみましょう

それぞれのパーツが組み合わさる部分(関節)は、布同士が引っ張り合う力がはたらくので

ちょっと複雑なしわができます。以下の画像を参考にして描いてみてください。

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上半身です。

ざっくりとですが、青い矢印は引っ張られる方向、

赤い矢印は拗じられる方向です。この力のかかり方が皺に現れます

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下半身も描きました。

長ズボンは拗じられることはあまりないですね。

各関節の部分と、余った布によってしわができます

 

力のかかり方を一回で理解するのは困難だと思うので、ゆっくり理解していってください。

ちなみに、服のしわにも「正解」というものはありません。

強いて言えば「違和感なく見える、自分なりの描き方」を見つけたらそれが正解だと思います。

 

おわり

今回は布としわについてでした。

服はアウトラインに出る部分なので描いてて気をつけなければいけないところであり

同時に楽しいとこでもあると思います。

次回も服の描き方を更新予定です。ではでは