【イラスト講座】体の輪郭(アウトライン)の描き方-女性編-

今回はアウトライン(輪郭)の描き方について書こうと思います。

今まではバランスについての記事が多かったのですが、今回は実際に描く部分の説明になります。

つまり、「知識」の部分が多いので、読む前と後では大きな違いが出る・・・かもしれません。

 

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アウトラインとアタリの違い

まず、この両者の違いについて説明していきます。

ネット上を見ていると、「アタリをとる」と言いながら実線(アウトライン)を描いている人が結構たくさんいます。

もちろん、一発で立体の形がとれていて、きれいな線ならいうことはありません。

しかし、なかなかそうはいかないと思います。

本来であればアタリは体のパーツがだいたいどこにあるか分かればいいものです。

女性らしい曲線、だとか筋肉のゴツゴツした感じだとかはアタリのあとに付け足していく感じでいいのです。

 

また、アタリよりも実線をあとに描くという法則はありません

実線を描いたあと、アタリを薄い線で引いてみておかしかったら実線を部分的に引き直すということも

必要になってくると思います。

 

このことを念頭に置いて、次のステップに進みましょう。

今回は女性の体のアウトラインの引き方について説明します。

(ここでは自分が描くときに意識している描き方を説明します)

胴のアウトライン

まずは、胴体のアウトラインです。アタリの描き方の記事を参考に、アタリを引きます。

参考:体のアタリの描き方

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さて、アウトラインを描いていきます。右半身だけ描いていきましょうか。

 

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① 肩~肋(あばら)までです。腕は後から付け足すので今は考えずに線を引きます。ゆるやかなカーブ。

② いわゆる「くびれ」の部分です。引っ込ませすぎても変なので、ある程度厚みをもたせましょう

③ 転子の部分に向けてお尻のラインを描きます。腰のラインあたりに骨盤がありますが意識し過ぎると

変に痩せて見えてしまうので注意が必要です。

 

胸も描いていきましょう。

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④ 胸に続くラインです。首からぶら下がっているように描きます。

アウトラインには出ないので補助線の役割をします。

⑤ 胸のアウトラインは個性が出ますのでこれと言った描き方はありませんが

水着や裸を描くときは要観察です。

⑥ 肩との接続部分です。ここがないとバランスが崩れがちです。肩の可動範囲もここで決まります

 

次に横向きの胴体も紹介します。

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① 同じく肩~肋です。ここは割と平らです。

② 背中です。横から見ると背骨のラインがアウトラインにかなり影響します。

③ くびれです。正面から見た時よりもここを凹ませたほうが自然になります。

また、おしりのラインにつながりやすくなります。

④ お腹です。横から見たほうが骨盤が浮き上がりやすいので意識して描きましょう。

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⑤ 胸は後から付け足します。雫型に描くと重力が表現できます。

 

腕のアウトライン

腕のアウトラインです。これは足のアウトラインにも共通して言えるのですが、

内側のほうが曲線が多くなります。差を持たせることで、より人っぽい体を描くことができるようになります。

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① 肩から肘にかけての輪郭です。終わり際に肘の凸感を加えてもいいかもしれません。

② 二の腕です。前述のとおり、内側なので曲線で描きます。

③ 肘から手首の線です。ここは真っ直ぐ目にかくとシャープな感じが出ます。

④ 腕撓骨筋から手首です。

女性を描くときはここのふっくら感と手首のシャープさを対比で出してあげるとよいでしょう。

 

足のアウトライン

最後に足のアウトラインです。

現在の主流ではあまり曲線を使わないことが多くなっています。

が、知っていて描かないのと知らないで描かないのとでは説得力が違うので

是非覚えてみてください。

 

① 内腿です。内側なので当然曲線を多めに使って描きましょう。

② ふくらはぎ~膝にかけての輪郭です

③ 膝は少し角張っています。リアルさを出したいときはここの角張を忘れないで下さい。

④ すねの部分です。膝から足首にかけては不自然にならない程度に細く描いてあげると綺麗に見えます。

⑤ ふくらはぎです。女性は少々内股気味に描くと自然に見えます。

内股気味に描くとふくらはぎがアウトラインに出るので意識して描きましょう。

 

まとめ:輪郭を描いて絵に説得力を出そう

読むだけではなく、実際に自分の絵に取り入れてみて自分のものにしていただけたらな、と思います。

では今日はココらへんで。