【イラスト講座】キャラの髪の描き方

2016-02-20

キャラクターのイラストの中で、は面積が広く、かつ魅せやすいので重要な役割を果たします。

今日は髪の描き方について書こうと思います。

デッサンが上手でも、イラストにおける髪はかなり特殊なので中々思ったように描けません。

まずは簡単な形からしっかり描けるようになっていきましょう。

 

スポンサードリンク

 

つむじを意識して描く

これはよくいろいろなところで言われていることですが、

髪はつむじ(頭のてっぺん)から広がっているものなので、その流れを意識して描くことが重要です。

01

注意点がいくつかあります。まず、髪はてっぺんからしか生えているわけではないということです。

あくまで流れの原点がつむじにある、と覚えておくとよいでしょう。

もう一つはよく見ればわかるのですが、髪の流れの原点は思ったより前にあるということです。

上の画像の☓が流れの原点です。意識して描いてみましょう。

 

 実際に描いてみよう

とはいえ、つむじを意識して描くだけ絵はいい感じの髪は中々描けません。

髪の難しさは、ふわっとしていてそれでいてシャープなところなのではないでしょうか。

それを表現するためには、立体と平面のイイトコどりをする必要があります。

今回は実際に描きながら説明していこうと思います。

まずは、素体を描きます。

(参考:斜めを向いた顔を描く アタリを使った顔の描き方

02

遅くてもココらへんでどんな髪型にしたいか決めておきます。

描く前にイメージすることはとても大事です。今回は真ん中分けのポニーテールな娘を描こうと思います。

では、ここで前髪と後ろ髪の分け目の補助線を描きます

03

 

(ここで眉毛を忘れていたのでしれっと足す)

頭部の素体ではここのラインが大事になるという話は前の記事でもしたと思いますが、

髪を描く上でもとても役に立ちます。まずはこれよりも前側の髪を描いていきましょう。

04

真ん中分けだとこんなかんじでしょうか(個人的に一番好きな長さで描いてしまいました)

さらっと描いたのですがなんでこう描いたのかをこれから説明します。

05

まずは前髪を「真ん中分け」にすると決めていたのでこんな感じの髪の流れをイメージしました。

(実際にこの線は描く必要はありません。あくまでイメージ。)

次に、大体のアタリを描きます。

06

顔の描き方では、アウトラインに出ないところから描いていましたが、まさにそれをやっています。

おでこの広さも気にしながら前髪を描きましょう。

「前髪と顔の印象」はこの時点で決まってしまうのでここは慎重に。

次にアウトラインを描いていきます。

07

ここでは髪の厚さを意識しながら、顔のアタリを参考にして少し外側に線を引きます。

よくここを描くときに立体を意識しすぎてしまい、いびつな形になってしまう人が見受けられます。

全体のバランスをまず考えて描きましょう。特にキャラクターの髪は現実に無いものなので、

デッサンよりも見栄えを重視してしまってOKだと思います。

さて、後ろの髪も描いていきます。

08

束感を大切にする、という話はいろいろなところで聞くと思います。

しかし一口に束感と言われても難しいですよね。束感の正体とは一体何なのでしょうか

 

スポンサードリンク

 

髪の描き方

09

ポニーテールを単体で描いてみました。まずは垂直に書いてある3本の矢印を見てみましょう。

これはおおまかな髪の流れです。髪のアタリとでもいいましょうか。ゆるい曲線で描きます。

また、短い矢印が表しているのは細かい髪の散らばる方向です。バラバラな方向なのがわかると思います。

髪を描くときは、おおまかな髪をゆるい曲線で描き、細かい髪をバラバラに散らすとそれっぽくなると思います。

 

まとめ:全体を見ながら、髪を描いてみよう

髪も単体で覚えるのではなく、頭全体で一つとして捉えるのが重要です。

 

では今日はココらへんで。