【イラスト講座】上を向いた(アオリ)顔の描き方

さて、顔の描き方講座(初級編)も今回で5回目となりました。

今回は、上を向いた顔の描き方について書こうと思います。

上向きの顔は、首があるためそこまで下に回り込めません

輪郭的にはさほど変えなくても上を向いている顔は表現できるということを

この講座で知ってもらえれば幸いです。

 

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アタリと補助線を描く

まずはアタリと補助線を引きましょう。

下のリンクの記事と比較しながら描いてみると描き分けが簡単になると思います。

参考:正面向きの顔下向きの顔

参考2:球体のアタリ

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今回は上向きの顔なので、十字の交わりは上側になります。

 

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次に目の補助線を描きます。いまさらですが正面向きの顔はちゃんと確認しながら描きましょう。

正面顔は、左右対称なので絵に違和感が出やすい構図です。

 

顎の輪郭を描く

いつもどおりですが、アウトラインから描いていきます

これは全体としてのイメージをなるべく早くつけるためです。

安定してきたら他の場所から描くのもいいかもしれません。

顎の側面を描きます。先ほどの補助線から、図のように真ん中の線と同じくらいの線を下に引きましょう。

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若干線を内側に傾けるとそれっぽくなりますが、バランスが崩れやすくなるので注意しながら描いて下さい。

そして、真ん中の線を伸ばした場所に向けて先ほどの線の終点から線を引きます。

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この時、顎が鋭角にならないように注意して下さい。

これは顎が画面の手前に来ることでパースがかかり広がって見えるようにするためです。

これにより、上を向いているように見えやすくする効果があります。

 

目を描く

イラストの肝である目を描いていきます。

アオリやフカンの絵の目が正面の顔の目と変わらない人をよく見かけますが、

目にもパースがかかって形が変わったりします

手癖で描くのではなく、どのように見えるかを考えて描くとよいでしょう。

まず、目を描くにあたって補助線を引きます。図の位置辺りでしょうか。

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補助線を参考に目を描きます。

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ここで、角度による目の見え方の違いをまとめてみました。

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あくまで見え方の一例ですが、参考になれば幸いです。

 

口と鼻を描く

さて、残りの顔のパーツを描いていきましょう。

アオリの顔を描くとき、顔のパーツの位置は非常に重要です。

鼻の位置一つで角度が変わって見えたりします。

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広さは違いますが、鼻から口、口から顎までの比率は同じです。

手癖に頼らず、一回見直してみるのもありかもしれません。

 

髪を描く

さて、仕上げに髪を描きます。

仕上げと言っても、髪と頭を別々ではなくまとめて捉えることが重要です。

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まずはアウトラインに出ない前髪を描きます。

 

髪の描き方については、前回更新の記事が参考になるかもしれません。

参考:髪の描き方

この時髪の先端をつなぐと上向きの弧になると思います。髪にもパースはもちろんかかります

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髪のアウトラインを描きました。上向きということは髪の見える面積が狭いということです。

また、前髪の部分の厚みを、凹凸に描くだけで立体感が増したりします。

こういう細かいTipsはどこかにまとめておいてあとで見返したりすると早く身につけることができます。

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後ろ髪や首を書き足しました。前髪が上がるということは後ろ髪の位置は下がります

左右上下のバランスを見ながらゆっくり描きましょう。

 

完成

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まとめ:上向きの顔を描いてみよう

もっと上向きの絵が描きたい時も、この描き方が参考になると思います。

慣れてきたら、いろいろな角度から描いてみましょう。

 

では、今日はココらへんで。